ホームレスを殺害した中学生

1983年、横浜で中学生らがホームレスを殺害
さらに1990年には、
中学生がホームレスへの襲撃事件が頻発。
今でも忘れられない衝撃的な事件でした。
その時、被害に遭った一人のホームレスが、
こう語ったそうです。
「中学生というのは、家があっても
帰るところがないんじゃないか」
「誰からも心配されていないんじゃないか」
「俺はホームレスだからその気持はよくわかる」
ネットでこの記事を読んだとき、
とても衝撃を受けました。
家があることと、
帰るところがあることは同じではないと、
このホームレスは言いたかったのでしょう。
「気にかけてくれる人がいる」
「理解してくれる人がいる」
そうしたつながりがあってこそ、
本当の意味で「帰るところ」があると
感じられるのだと思います。
人との関係が、生きる意欲につながっている
人の意欲や動機は、人との関係に大きく左右されます。
「美味しいものが食べたい」
「誰かと話したい」
「明日も頑張ろう」
こうした気持ちは、
誰かとのつながりの中で生まれることが多いです。
そのつながりが失われると、
「誰とも関わりたくない」
「もうどうでもいい」
という状態に傾いてしまうことがあります。
自分を必要としてくれる人がいる。
この人のために頑張ろうと思える。
そうした気持ちを支えてきたものとして、
家族の存在はとても大きいのだと思います。

単身化と孤立が、孤独死を増やしている
家族との縁が切れたり、
単身化が進んだりする中で、
孤立が深刻化しています。
そしてその先にあるのが、孤独死の問題です。
誰にも気づかれず、助けを求めることもできず、
社会とのつながりが途切れた先で起きる孤独死。
しかもこれは、高齢者だけの問題ではありません。
家族がいても孤立することはありますし、
年齢に関係なく、人との関係が途切れれば
誰にでも起こり得る問題です。
孤独死が増えている背景には、
経済的な問題だけでなく、
人との関係の希薄化があります。
つまり、住まいの問題ではなく、
「つながり」の問題なのです。
孤立の先にある悲しみを減らしたい
誰にも看取られないまま人生を終えてしまう。
そんな現実はあまりにも悲しく、
決して他人事ではありません。
「一人でも多く、孤立の先にある悲しみを減らしたい」
それは、私がこの仕事と向き合う上での大きな課題です。

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