遺品整理業者はもうやめたほうがいい

学歴、知識、資格、経験値 ――すべて不要
極端に言えば、トラックがあれば、
誰でも今日から名乗れてしまう遺品整理業者。
軽い気持ちやノリだけで、
遺品整理業を始める人も多いです。
遺品整理は、遺族の悲しみも入ってきます。
言葉遣いや遺品の扱いなど、
一つ間違えれば取り返しがつきません。
かなりデリケートな業務だと思っています。
だからこそ、不用品回収の延長上で
参入はしてほしくないのです。
参入しやすい業界ほどトラブルは増える
遺品整理は、福祉介護やケアマネのように
「一定期間の実務が必須」みたいな壁がありません。
つまり、やりたければ誰でも参入できます。
これは良い面もあり悪い面もあります。
参入が簡単な分、
法律やルールを知らないまま走る人も出る。
結果として、違法な営業やトラブルが増えている。
これは火を見るよりも明らかです。
結局、しわ寄せは「遺族」と「現場」と「地域」に行きます。

「トラックがあればできる!」
その発想が一番危ない。
民間資格を鼻高々にアピールしているのに、
やっていることは実質ただのゴミ回収。
遺品に向き合う姿勢も、遺族への配慮もない。
二階の窓から荷物をトラックの荷台へ投げつける。
それを受け止めるスタッフが、
面白そうにはしゃいでいる。
そんな現場を見ると、正直、悲しくなります。
確かに、遺品整理業は人とトラックがあれば
最低限の作業はできます。
でも、その「やればなんとかなる」感覚で、
遺品整理と不用品回収をひとまとめにされると、
必ずどこかで事故ります。
事故が起きて傷つくのは、
現場にいるスタッフではなく遺族の方です。
遺品整理はソーシャルビジネスへ移行すべき
私は、本気でそう考えています。
実際に、その方向で動いています。
遺品整理は、片付け業者ではありません。
遺品整理を通じて社会問題を解決していく、
現場の職人です。
孤独死、空き家、セルフネグレクト、老老介護。
もう政府任せだけでは追いつきません。
これからの遺品整理は、価格競争の便利屋ではなく、
社会福祉の受け皿として機能するべきです。
遺族の心を守り、地域を守り、最期の尊厳を守る。
そういう業界に変えないと、次の時代に残れません。
簡単に参入できる仕事から、
簡単に参入してはいけない仕事へ。
この流れ、本気です。

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