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リビングのソファに横たわり、冷たくなっていた男性

 

 

リビングのソファで亡くなっていたお父様を、

息子さんが発見しました。

 

亡くなられてから発見されるまでの時間は

10時間以内。

 

息子さんが毎日欠かさず電話で

生存確認をしていたことで、

早期発見につながったそうです。

 

 

奥様の部屋だけ、時間が止まっていた

 

お話を伺う中で、もう一つ

胸に残ったことがあります。

 

お父様は奥様を亡くされてから

12年が過ぎた今でも奥様のお部屋を何ひとつ

処分していなかったということです。

 

ベッドもピアノもお洋服も――あの日のまま。

 

仲の良いご夫婦だったと伺い、

言葉にならない寂しさが、

部屋に残っているように感じました。

 

 

「誰にも迷惑をかけたくない」その言葉には

 

「わしは、誰にも迷惑をかけたくない」

 

それは、お父様の口癖だったそうです。

 

お父様は、息子さんと

こんな約束をしていました。

 

「1日でも電話が繋がらなかったら、

わしに何かあったと思って、すぐに駆けつけてくれ」

 

ご依頼者の息子さんは大阪在住で、

実家のお父様の家は徳島でした。

 

距離はあっても、

毎晩の電話が親子をつないでいました。

 

 

おやじが電話に出ない…

 

息子さんは毎晩9時に欠かさず

電話をされていたそうですが、

その日は、何度鳴らしても出ませんでした。

 

「いつもなら、すぐに出る親父が出ない」

 

その瞬間、息子さんは迷わず

家を飛び出したそうです。

 

徳島の実家に着いたのは、朝4時頃。

 

お父様はリビングのソファに横たわり、

冷たくなっていたといいます。

 

すぐに救急車を呼びましたが、

帰らぬ人となりました。

 

それでも――

毎日の生存確認があったからこそ発見も早く、

傷みが進む前に、お別れができました。

 

家族がいても、こうした現実は起こります。

 

まして、家族や身内もいない独居の高齢者は、

いったい誰が気づけるのでしょうか。

 

誰にも気づかれずに亡くなる人を、

少しでも減らしたい…。

 

この現場を通じて、改めて強くそう思いました。

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