遺品整理「あなたの遺言書はありますか?」
遺品整理「あなたの遺言書はありますか?」
私が日々、遺品整理の仕事をしている中で
「遺言書があった」
と仰るご依頼者様は
いらっしゃいませんでした。
「遺言書を残すほどの財産なんてないから」
そう仰る方が殆どです。
財産=お金
それだけが遺すべきものでしょうか?
例えば、自身が亡くなった後、
遺族が最低限しなければいけない事は
どれだけあるでしょう。
各種手続きだけでも、山のようにあります。
期限のある手続き
・年金受給権者死亡届 〔期限10日以内・14日以内〕 ・国民健康保険の脱退 〔期限14日以内〕 ・相続放棄 〔期限3ヶ月以内〕 ・所得税準確定申告・納税 〔期限4ヶ月以内〕 ・相続税の申告・納税 〔期限10ヶ月以内〕 ・生命保険の死亡保険金請求 〔期限3年以内〕 |
次に、期限は無くても
早急に対処するものを挙げていきます。
解約や変更が必要な手続き
・預金の名義変更 ・クレジットカードの解約 ・各種公共料金の名義変更 ・不動産名義変更 ・自動車所有権の移転 ・運転免許所の返却 ・携帯電話の名義変更・解約 |
少なくとも、これだけの手続きがあります。
そのために何が必要になるのでしょう。
すぐにでも必要となる物
・通帳の印鑑・暗証番号 ・クレジットカードの暗証番号 ・ローンなどの残高・返済額 ・不動産などの権利書 ・実印・印鑑証明 ・健康保険の種類・番号 ・年金手帳やマイナンバーの管理場所 ・貴重品の管理場所 ・携帯電話のパスコード |
等と、こんなにも多くの物があるんです。
この全ての所在を
遺族となる人は把握してますか?
今、自身が元気で管理出来ているため
敢えて誰にも教えていない。
そういった方が多いんじゃないでしょうか。
年齢とは関係なく、災害や事故…非常事態は
日常の背中合わせにあります。
確かに遺言書となれば大袈裟に感じますが
エンディングノートなどを利用して
大切な事は書き遺して下さい。
遺族が悲しむ間もなく
やって来る手続きの嵐…
自身に出来るのは、遺族が困らないよう
これら手続きに必要な書類やその在処。
それを遺言として
書いておく事じゃないでしょうか?
白石
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