「セミの一生」ホントは長い?
「セミの一生」ホントは長い?
今日も、朝からセミが元気よく鳴いています。
夏ですね!
「くらのすけ」がある赤穂市は、
自然豊かで木々も多く、
四季折々の鳥や昆虫の鳴き声が聞こえますよ。
聞くと暑さが倍増したかのように感じる
夏ならではのセミの声。
短命と言われるセミの一生、
実は長い事をご存知でしょうか?
セミの一生は幼虫7年・成虫1週間?
セミはカメムシ目に含まれ、
カメムシやアメンボなどと 同じ仲間に分類されます。
カメムシ目の昆虫はサナギにならず(不完全は変態)、
幼虫が羽化して成虫になります。
長年に渡り、セミは土の中で幼虫として7年過ごし、
成虫になって土から出るとわずか1週間で
死んでしまうと言われています。
その為、どこか儚げなイメージがありますよね。
実は意外と長く、種類や環境によって違いはありますが、
土の中で過ごす幼虫期は3~17年。
成虫になってからは環境さえ整えば、
1か月くらい生存できることも確認されています。
成虫の飼育が難しく、すぐ死んでしまうことや
寿命に達する前に鳥などに捕食されることが、
短命と思われる原因のようです。
卵から寿命を迎えるまで
アブラゼミは、夏の成虫の間に木の幹に卵を産み、
その卵が孵化するのは翌年の梅雨どき。
孵化した幼虫は土の中へ潜っていきます。
そこから6年間の長い地下生活が始まるのです。
セミには、成虫になってからの短い期間に
しなければいけないことがあります。
子孫を残すことですね。
成虫の間にしか、卵を産むことができないので
子孫を残すために地上に出てきます。
そして、鳴き声を発することができるのはオスだけ。
メスに合図を出すために、
あれだけ大きな鳴き声を響かせています。
その甲斐あって、他の昆虫に比べて
オスとメスが出会う確率が高いと言われているのです。
そして、成虫になってからの短い期間で使命を果たし
寿命を迎えます。
土の中で過ごす幼虫期に比べて、
土の外の成虫期が圧倒的に短いセミの一生。
あの力強く、大きな鳴き声からは想像できない
儚さを感じずにはいられません。
白石
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