『単身世帯の遺品整理』葬儀の生前予約
『単身世帯の遺品整理』葬儀の生前予約
未婚のほか、離婚や死別、子どもの独立などにより
単身で暮らす人が年々増加する中、
死後、出来るだけ周りに迷惑をかけないよう
自分で事前に準備される方が増えています。
不用品や家財道具を処分する以外に、
自分で出来る事を紹介して行きます。
事前に何をすればいいのかお悩みの方の、
参考になればと思います。
【この記事でわかること】
・葬儀の生前予約とは
・生前予約をするメリット
・生前予約の注意点
・まとめ
|
それでは、上記の順でお伝えします。
葬儀の生前予約とは
生前予約とは、読んで字のごとく
生前に自分の葬儀を予約しておくことです。
その内容や予算をあらかじめ決め、
葬儀社と契約を結びます。
予約の流れは以下のようになります。
・葬儀社を選ぶ
・内容や希望を選択し、見積書を出してもらう
・葬儀社を決めた段階で費用を支払う
※支払方法は葬儀社により異なり、 積み立て方式や、事後支払いもあります。 |
単身世帯であるために、
「自分の葬儀に手を煩わせたくない」
「費用の心配をさせたくない」
そんな理由から、
葬儀の生前予約を決める方が多いようです。
生前予約のメリット
・近親者のみの家族葬
・葬儀を省略し火葬のみの火葬式
・散骨などの埋葬方法の選択 |
など、自分が希望する葬儀を
行えることができます。
自分の予算内で行えるので
誰かに迷惑をかけてしまうかも…
そんな心配もありません。
生前予約の注意点
【葬儀の生前予約:トラブル】
・葬儀社や葬儀会場が倒産
・費用が返還されない など |
上記のようなトラブルが、実際に起こっています。
本当に倒産した葬儀会社もありますが、
詐欺目的で姿を消す会社もあるそうです。
葬儀の生前予約はまだ歴史の浅い分野であるため
法の整備が完全ではありません。
現実問題として泣き寝入りのケースもあります。
葬儀を安く済ませたいからと、
安易に先払いの契約は危険です。
【対策】
・葬儀費用を信託会社に預けておく |
が賢明かもしれません。
なぜなら、もし葬儀社が倒産しても
信託会社であれば費用は全額返金されるからです。
行政書士や司法書士といった法律の専門家に、
相談してみると良いです。
解約手数料に注意
生前予約の解約、もしくは家族が生前予約を知らずに
他の葬儀社で葬儀を行うケースについてお話しします。
そういった場合は、
解約手数料がかかることがあります。
契約の際に、解約手数料についても
必ず聞いておくようにしましょう。
また、家族と一緒に生前予約を行うことで
『他の葬儀社に葬儀を頼んでしまう』
『葬儀の内容に異論が出る』
などが回避できます。
まとめ
生前予約を行う際に抑えておくべき
ポイントをまとめておきます。
・家族に相談してから決める
・自分の意見だけで葬儀内容を決めてしまわない
・複数から見積もりを取る
・葬儀費用を信託会社に預けておく |
いかがでしたでしょうか。
生前予約には自分や残された家族にも
大きなメリットがあります。
ただし、未発達の分野であるため
問題点も多いのも事実です。
葬儀の生前予約は必須ではありませんが、
メリットとデメリットをよく考慮した上で、
検討されることをお勧めします。
最後までご覧頂き
ありがとうございました。
白石
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