ここ数年前から「生前整理」や「断捨離」

などのテーマでテレビや雑誌の記事に

取り上げられることが多くなりました。

もちろん生前整理などの必要性は

十分にご存じかと思います。

ただ、

「なぜ生前整理が必要なのか…」

を今ここで熱弁したところで、

「あっ、そうだよね、すぐに片づけよう！」

とはならないと思います。

なぜなら、そこには

『緊急性』や『痛み』がないからです。

たとえば、

-　今月中には、ここを出ないと空家賃が発生する…

-　来月に法事があるから、1階部分だけでも片づけないと…

-　突然、転勤が決まった…

このような、期間を指定された緊急性や

「空家賃が発生する」といった痛みがないと

重い腰は上がりません。

予防も同じです。

健康な状態で自ら病院に出向き

予防に行く方は少ないと思います。

痛みを伴って、はじめて病院に行きます。

生前整理も遺品整理もそうですが、

これだけは言えます。

いつか誰かが必ずしなければならない

です。

歯が痛くなって病院に行かなくても

最終的に困るのは、自分です。

しかし、生前整理や遺品整理は、

最終的に困るのは残された遺族の方です。

でも私は、声を大にして

「子どもやお孫さんに迷惑をかけないためにも

生前整理や遺品整理をしましょう！」

とは言えません。

なぜなら、

1軒屋丸ごと片づけるとなると

そこそこの費用かかるから、です。

「生前整理はやりたくなければ無理にする必要はない」

と私は思っていますが、

最低限、身内の方やご近所様には

迷惑をかけないための配慮は

必要ではないでしょうか。

寺本

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