親の遺品を整理する際に「すべきこと」
大量の遺品「何から手を付けていいかわからない…」
このようなご遺族様は
多いのではないでしょうか。
大型家具や家電製品、
そして大量の衣類や贈答品…
そんなご遺族様に
何から手を付けていけば
スムーズに片づけられるのかを、
ステップバイステップでお伝えいたします。
第一ステップは形見分け
片づける前に、すべきことは
「形見分け」です。
故人が大切にしていた物を
親族で分け合い、思い出話に浸るのも
一つの供養でもあります。
あくまでも目安ですが、
形見分けをされる際は
一定のルールがありますので
よかったら参考にしてください。
1:形見分けの期日
●仏式・・・・・四十九日を過ぎてから
●神式・・・・・五十日際を過ぎてから
●キリスト教式・三十日目の昇天記念日
上記の期日が一般的といわれています。
2:形見分けの贈り方
●目上の人には贈らない。
形見を誰かに贈る際は、
目上の人から目下の人に贈るのが
ルールといわれています。
3:形見を包装しない
形見を贈る際に気をつけておきたいルールが
包装せずにそのままの状態で形見分けをする、です。
どうしても包まなければならないのであれば
半紙などの白い紙で簡単に包む程度にします。
4:高額商品の形見分け
時価110万円以上の高額商品は、
贈与税がかかります。
先方によっては迷惑をかける場合もあるため
形見分けの際は気を付けなければいけません。
5:遺産分割の協議
遺産分割の協議とは、
相続人全員で遺産の分け方を決める
”話し合い”のことです。
遺産分割協議をしないで形見分けをすると
あとでトラブルの原因もなります。
第二ステップ:貴重品の詮索
「思わぬところから現金が…」
遺品整理をしていてよくあることです。
現金が出てこない場合があったとしても、
実印や通帳、貴金属、証券、家や土地の権利書
なども貴重品として詮索しておきたいところです。
相続に必要なものや家屋を処分する際に
欠かせないものもありますので、
大切な作業となります。
以下の品は、後々見つからないと困るものです。
参考にしてください。
●印鑑(実印・銀行員など)
●印鑑証明証
●土地の権利書や不動産関連の書類
●預金通帳
●生命保険・損害保険などの書類
●年金手帳など
●借入金などの書類
●クレージットカード
●公共料金に関する契約状況のわかる書類
●携帯電話やパソコンなど(個人情報が入っているもの)
●有価証券や貴金属類
●借入金などに関する書類
第三ステップ:衣類の処理
特に高齢者は、衣類が捨てられない方が比較的多いです。
そのため、部屋のスペースを
たくさん取っているのが衣類です。
ご両親の思い出が深くなかなか処分しにくい場合は
「一番思い出深いものを1,2点だけ取っておく」
ルールを決めておけば、片づけがスムーズにいきます。
また、ブランドものの衣類やタグの付いた未使用品などは
リサイクル業者に相談されてみてはいかがでしょうか?
第四ステップ:思い出の品を整理
思い出がたくさん詰まった品で
どうしても処分できないものは
段ボールや衣装ケースなどに入れて保管します。
そこで「120サイズの段ボール箱に3つまで」
といったルールを決めておくことをお勧めします。
第四ステップはすごく時間を取られる作業でもありますので
キリを付けるためにもルールを決めておきましょう。
思い出深い物以外に「処分するには惜しみない」お品は
リサイクルショップなどで相談されてはいかがでしょうか。
第五ステップ:一部屋ずつ片づける
大きな家財道具は後回しにして、
小物から片づけていくとはかどります。
また、大量に遺品がある場合は、
一部屋ずつゲーム感覚で片づけると
達成感が出てモチベーションも下がりにくいです。
小さな部屋から片づけていくのもいいかもしれません。
私は、寝室やリビングから片づけることをお勧めします。
その理由は、この2部屋からは
貴重品が比較的出てきやすいからです。
第二ステップで貴重品の詮索を行いますが、
意外と片づけの際に出てきやすいものです。
とりあえず、一部屋を空っぽにすれば
次の部屋を片づける際の物置部屋にもなります。
もし、廊下などの通路が
物で散乱しているようであれば
不用品を搬出する際に危険ですので
先に通路を片づけて動線を確保しておきます。
ザックリではございますが、
まずは、ここまで読んで頂いて
片づけの動機付けになって頂ければ幸いです。
寺本
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