空き家の増加 時代が生んだ高齢者の単独世帯
空き家の増加 時代が生んだ高齢者の単独世帯
全国の空き家率の増加。
危険リスクをお話しする前に
空き家になってしまう原因にも
目を向けてみたいと思います。
核家族化も進み、
単独世帯も増加しています。
私が子供の頃には、
実家が本家ということもあり
事あるごとに大勢の親戚一同が集まりました。
お正月、お盆、お祭り、法要…
その度に豪華な食事が用意され、男の人は大宴会。
女の人は祖母や母に加わり、台所で大忙し。
当然、その子供たちも集まるので私は大興奮!
色んなゲーム
(今のようにゲーム機を使ってではありません)
を次々とし、家の中でかくれんぼをして怒られ、
外でしなさいの言葉に内心ヤッターと思いながら
少し暗くなった時間の公園にゾロゾロと移動。
普段ならそんな時間まで遊んでいると怒られるのに
大人はみんな、それどころじゃない。
1人では怖いはずの夜の公園もみんな一緒なら大丈夫!
ワクワクしながら遊んでいました。
雑魚寝に近いような状態で寝る事も、
楽しくて仕方がなかった。
ずっと、ずっと、
こうやって皆んなが集まるものと思っていました。
次第に子供たちも大きくなり
部活、塾、大きいお兄さんお姉さんは
大学に行くために遠くに住んだり…
少しずつ集まる人数が減ってきました。
祖父母は亡くなり、一通りの法事も済ませ、
家の要を亡くし集まる理由が薄れ、
誰かの結婚式かお葬式でしか
会うことがなくなりました。
私自身も忙しくなり特に寂しくも思わず、
集まるとなれば準備が大変だから丁度いい、
そんな風に思っていました。
私は兄との二人兄妹で、
二人とも実家を出て、
父も早くに亡くなり今は母の1人世帯。
兄も私もそう遠くに住んでなく、
母はガンを患いながらも
普段の生活は自分で出来ます。
昔は祖父母を含め6人家族。
1人また1人と家から居なくなり
母の単独世帯となったのです。
大きな理由などなく時代の流れの中
そうなっただけです。
多くの高齢者の単独世帯と同じだと思います。
日本は、老人福祉を含めバリアフリーや
様々な介護用品などのお陰で、
高齢者が1人で暮らす事も難しくない国になりました。
私も高齢の母の暮らしをそんなに心配していません。
ただ、この先母に何かあれば
実家は空き家になってしまう事は然るべき事実。
すぐに自分たちで片付け、
処分しない限りは放置家屋となります。
自分達の家があり、そこに移り住むのは難しい。
果たして今の生活の中、すぐに出来るのか…?
空き家のままにしてしまうのか…?
人によって様々であれ、
空き家が増加している一つの原因である
と思います。
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
白石