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備前焼 人間国宝を知る「藤原啓」

 

備前焼 人間国宝を知る「藤原啓」

 

1899年 岡山県和気郡伊里村穂浪(現、備前市穂浪)に

農家の三男として生まれる。

 

藤原啓

 

本名 藤原啓二

 

もとより作家志望だった藤原は、20歳の時上京し

編集の仕事をしながら自身も文筆家として過ごす。

 

波乱の人生の中、深い挫折を味わい

38歳で夢を諦め東京を去ります。

 

帰郷後、友人で正宗白鳥の弟でもある

万葉学者 政宗敦夫の勧めで備前陶芸の道を歩み始める。

 

実に、40歳からの遅いスタートでした。

 

金重陶陽や北大路魯山人から指導を受け技術向上に邁進。

 

特に金重陶陽が先駆となった古備前復興の継承に尽力。

 

1948年 国の指定による丸技作家の資格を受ける。

 

当時、備前焼で資格を与えられたのは

金重陶陽山本陶秀藤原啓の三人だけであり

藤原の自信に繋がり、作陶一筋の決意を固めます。

 

1954年 魯山人の斡旋により東京日本橋の高島屋にて

個展を開く。

 

1970年 70歳で重要無形文化財保持者(人間国宝)に

認定される。

 

1976年 備前市名誉市民となる。

 

同年、「古備前と藤原啓・雄父子陶芸展」を開催し

フランス、スイス、ベルギー三カ国を巡回し

海外で備前焼の認知度を高めました。

 

1983年 肝臓ガンのため84歳で死去。

 

「藤原啓一門」である長男 雄氏・次男 恭介氏も

備前焼作家として活躍しています。

 

 

作品の特徴

 

桃山古備前の技法を基礎にしながらも、

窯の中での自然の変容を生かした近代的な造形が特徴です。

 

師である金重とは対照的で、単純・明快・豪快という

藤原の精神が貫かれた作品は個性的で魅力的。

 

常識に囚われないユニークな発想の造形の物が

多く造られています。

 

藤原啓 徳利

備前大徳利

藤原啓 酒杯

備前酒杯

藤原啓 水指

備前水指

 

 

真贋方法

 

贋作が多く流通する美術品。

 

藤原啓の作品も、多くの贋作が出ています。

 

真贋のポイントの一部として、

 

作品の造形美 

印銘掻銘

・共箱の箱書き

 

これらを確認します。    

 

藤原啓 銘

底部に書かれた銘

 

啓 銘

側部に書かれた銘

 

啓 箱

木箱の印銘

 

 

 

ネットオークション相場価格

 

ヤフーオークションなどのネットでの相場価格は、

上記のような酒杯では、

 

5000円~20000円程で取引されています。

 

値段は、

 

・作品の状態

・真贋鑑定がある

・共箱や書付がある

 

などの有無で大きく変わってきます。

 

備前茶入

 

こちらは備前茶入。

コロンとした暖かなフォルムが、

藤原啓の持つ魅力の1つです。

 

白石

 

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