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骨董・焼物の魅力 「信楽焼」

 

骨董・焼物の魅力 「信楽焼」

 

 

信楽壺

信楽壺

 

 

日本六古窯(信楽・備前・丹波・越前・瀬戸・常滑)の

一つである信楽焼は、滋賀県信楽町を中心に作られた

近畿地方を代表する窯地です。

 

 

その始まりは未だ明確にされていませんが、

平安時代後期に常滑焼の技術を取り入れ

中世窯として発展したと考えられています。

 

室町時代の末頃までは壺、甕、擂鉢などが盛んでしたが、

桃山時代以降、裏千家茶道の隆盛とともに侘茶の流行と、

「茶陶信楽」として文化人に親しまれ、珍重されました。

 

信楽茶碗

 

信楽焼の特徴

 

信楽焼は、伊賀焼と非常に似ており

区別が困難ですが、

 

器肌がやや粗く小石の粒が小さく多いのが

信楽焼の特徴です。

 

土中の鉄分が赤く発色する火色や、

窯のなかで炎の勢いにより器物に灰のふりかかる

灰かぶりの現象による自然降灰釉(ビードロ釉)の付着、

 

また、薪の灰に埋まり黒褐色になる焦げも含めた、

炎が生み出す焼き上がりも独特です。

 

信楽壺

信楽壺

 

 

 

狸の置物

 

たぬき

 

 

信楽焼の狸の置物の歴史は比較的浅く、明治時代に

陶芸家の藤原鐵造が作ったものが最初と言われています。

 

藤原鐵造が若くして京都で修行していたある夜、

不思議な大狸小狸が月光に照らされて、

ポンポコと腹鼓を打っていたという体験をされたそうです。

 

親方から『何人に一人しか聞けぬ狸の腹鼓だ』と教えられ、

その後、本格的に縁起物としての狸を作り出したそうです。

 

1951年に昭和天皇が信楽町行幸をされた際

旗を持った狸が沿道で歓迎をし、それを見た天皇が

『をさなどき あつめしからになつかしも 信楽の狸をみれば』

と詠われ、一躍全国に広まったのです。

 

狸庵

狸庵初代 藤原鐵造作

 

タヌキは「他を抜く」に通じる事から

商売繁盛の縁起物として愛され、

 

今では、信楽焼の代名詞となり

国内・海外から定番の置物となっています。

 

 

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